5歳差兄弟を育てる母の暮らしと子育てブログ

6歳と0歳の5歳差男の子との暮らしの日々を綴っていきます

自分の子供が人から親切にされて複雑な気持ちになったこと

当時5歳の息子と電車に乗って出かけている時の事です。

まだ、大した距離も歩いてもいない、明らかに疲れていないはずの行きの電車の中で

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「足が痛い」と言い出す息子。

 

私はわかっていました。これは息子の「椅子に座りたい」アピール

ここは東京の某私鉄沿線上です。

通勤時間帯ではありません。週末の昼間でも混んでいるとまでは行かなくても

電車の椅子は既に埋まっています。

 

私は外の景色を指差して「ねぇ、あれ見てみなー」などと気をひこうとするのですが

息子は「足が痛い」と今にも泣きそうな顔で言い続けます。

 

すると、目の前に座っていた20代くらいのお姉さんが

「ここ座っていいよ」と座っていた椅子を譲ってくれました。

それを言われた息子は、嬉しそうにしながら私の顔色を伺っています。

私は内心困惑しながら

「すみません...、ありがとうございます」とお姉さんへ伝えました。

 

椅子に座れた息子は、早速笑顔になって、機嫌が良くなり色々な話を始めました。

(やっぱりなぁ)

私が困惑した理由は的中

そんな調子のいい息子を見て、私は息子に腹を立ててました。

 

「ズルい」

 

あ、このズルいは、私も座りたいのに自分ばかり座ってズルいでは無いですよ!

足が痛いと言えば、誰かが椅子をあけてくれることを知っていて

あえてやっているズルさです。

あざといとも言うのでしょうか。

せっかく親切心で椅子を譲ってくれたお姉さんを目の前に

ここでそんな事を説教するわけにも行きませんので

電車に乗っている間の私は不機嫌なまま息子に接していました。

 

電車を降りると元気に機嫌良く歩いています。

「ねぇ、足が痛いのはどうなったわけ?」と息子に聞くとばつが悪そうにしています。

 

今回ばかりではありません。当時電車に乗ると同じような事を数回しています。

親としては、こんなずる賢いような事を覚えて欲しく無いのです。

そんな事があると毎回電車を降りた後で息子に

「足が痛くないのに嘘ついて椅子をあけてもらうのってズルくない?」

と話をするのですが、反省するのはその時だけです。

 

そんなある日、息子とテレビで「サザエさん」を見ていると

タラちゃんが、電車で椅子を譲るシーンが出てきました。

それを見て息子に

「タラちゃんはちゃんと椅子を譲る事ができてえらいよねー。」

と言うと、長男は「僕もできるよ!」と言いました。

 

次に電車に乗った時は、タラちゃんの話を持ち出して我慢出来たのですが

その時ぐらいで、また数日すると電車でグズグズ言うのは復活しました。

 

電車に乗るたびにそんな調子の息子を見て、当時の私は頭を悩ませていました。

そんな長男も今は6歳。

気づけば電車に乗ってもほとんどグズグズ言わなくなりました。

今思うと、あのズル賢い作戦も「子供だから譲ってもらえる」という期間限定のもの

ずっと通用する手では無いから、そこまで悩まなくても良かったのかな?

と思います。

 

そういえば、息子がずる賢い作戦を使わなくなってから、私が次男を妊娠中の事。

電車に乗っていて、私だけが座れたことがありました。

その時に私の隣に座っていた年配女性が息子に椅子を譲ってくれた時の息子ときたら

「いーいーいーいーいぃ!!!!」と全力で断っていました(笑)

私も「大丈夫ですよ」と断ったのですが、その女性と押し問答になりそうだったので

「じゃぁ、座らせて貰おうか」と息子に言い息子を椅子に座らせました。

 

子供に加減を教えるは難しいですね。。。

でも、こういう事も自分で経験しながら理解していくのでしょうか。

子育ては難しいですが、楽しくも有り、子供の成長に一喜一憂の日々です。